INAXでの定例勉強会。
NPO法人福祉住環境ネットワークこうち(愛称:ふくねこ)では、毎月第2月曜の夜に定例勉強会を開催しています。建築、設備、福祉用具などの商品も日々進化していくので、アンテナを張って時々は自分の中にある情報を更新していかなければ、当事者の方から相談があっても、提案に生かせない。
そこで今回は、INAXでお世話になっている武田さんにお願いして、会社としての取り組みと商品の紹介・体験の勉強会を開催することができた。
株式会社INAX 総合技術研究所 サステナブルデザイン研究室(リサイクルやUDに配慮した商品開発、研究に取り組んでいる)の杉本さんが、なんと!この勉強会のために愛知県から講師としてお越しくださいました。
よく言われることですが、講義の中では全国平均に対しての高知の高齢化の現状、2005年のデータで高齢化率は全国平均が20.1%、高知県は25.9%(全国第3位)などのデータ報告と、社会背景として高齢者、障害者施策の流れを、2006年新バリアフリー法施行に至るまで説明していただき、その中でINAXとしてどういう取り組みをしてこられたかをお話していただきました。
INAXユニバーサルデザイン指針として、分かりやすい情報、操作や動作がしやすいこと、使用方法を間違えても支障がないこと(エラーへの寛容)、身体機能が低下しても使用・メンテナンスしやすいこと、身体機能が低下しても補助手段があること、そして、デザイン性もよく、満足感を感じられること、自分の欲しいものが選べる事、価格妥当性があることなどに配慮し、商品の改良に取り組んでいることなどをお話していただきました。
何気なく使っている商品にも、こうしたメーカーの方々が、日々ユーザーからのニーズ収集、調査、研究、そして商品開発に努力している背景があるのです。感謝!
しかし、最近は選択肢が増えて、1つの商品でも、選択できる機能やオプションが多々あって、一度説明を聞いただけでは理解できないくらいの情報量。選ぶ時間も楽しいけれど、商品を購入する人ひとりひとりの状況に応じて、その選択肢を選んだときのメリット、デメリットを分かりやすく説明していただけることも大切だと感じました。
座学の講義のあとは、ショールーム内を見学、体験の時間を設けました。
ライフスタイルの変化や、子供からお年寄りまでそれぞれの家族が使いやすい形に、膝入れスペース確保のために引き出し部分が格納できたり、収納部が踏み台として使える洗面化粧台。そして、これは主婦の視点で便利!と好評だったのが、掃除しにくい便器とウォシュレットの機能部が電動、または手動でリフトアップして、簡単に掃除ができるのです。そしてINAXのユニバーサルデザイン商品では代表的な、立ち座りが困難な方のための電動で便座が昇降する「おしリフト」
皆で体験して、あれやこれやと意見も言わせていただき、しっかり貴重な体験を通して勉強させていただきました。新商品には洗面化粧台や便器にも、音楽が流れたり(商品によっては洗浄便座部分にSDカードを差し込めて、好きな音楽をかけられる!)光でライトアップされたりと、水まわりが癒しの空間であって欲しいというニーズも大きいのかなぁと感じました。INAXの皆さん。ありがとうございました!!
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