« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »

2007/06/17

小規模多機能サービス事業についての勉強会。

Teirei96月15日。ふくねこ緊急勉強会の開催!
きっかけは、以前から面識のあった県庁の国保指導課のTさんから、「小規模多機能サービスを、市民の方が利用しやすい制度にしていくためにどんなことが必要かアドバイスを」と連絡をいただいたことからでした。せっかくなので、私個人の知識や判断だけのアドバイスではなく、関心のある方に集まっていただいて、まずは何を目標に作られて、これからどういう方向に持っていこうとしている制度なのか・・・そこをともに学習し、共有する時間を設けてから、それぞれの立場で意見を出し合いましょう、と私から提案させていただいて、今回の勉強会が実現しました。
各所に声がけをさせていただいた結果、NPOふくねこのメンバー(福祉住環境コーディネーターとあわせて建築士、ヘルパー、介護福祉士、福祉用具専門相談員などの資格を持った者)、NPOさわやか高知(制度外の有償ボランティアサービスの提供)の方、高知女子大のN先生、建築士会女性部会のいたわり住宅研究会の方、など幅広い人材に集まっていただくことが出来ました。
まずは自己紹介をしてから、Tさんが作成してくださった資料をもとに小規模多機能サービスについて解説をしていただきました。なぜ、国保指導課の職員が?と疑問に思うところですが、課内の医療費適正化チームがこの事業の推進については担当していると聞けば・・・少し理解が出来るところですね。

2006年4月から導入された、地域密着型サービスの中に含まれる「小規模多機能型居宅介護」の考え方とは、基本的には「通い」を中心として、要介護者の状態や希望に応じて、随時「訪問」や「泊まり」を組み合わせて、サービスを提供することで、中重度となっても在宅での生活が継続できるよう支援すること。
在宅に帰れない、在宅では介護が出来ないなどの理由で、療養型病床にいるけれど、本来は環境さえ整えば在宅で生活が出来る方々に、なんとか地域に帰って生活していただける拠点を作ろう。障害が重くなっても、その人らしさを尊重して、家庭的な雰囲気の中で高齢者に向き合い、寄り添うケアを実現していこう。というのが概要です。詳細は、厚生労働省ホームページをご覧ください。

しかし実際に事業所の申請には、現場で対応する経営者や介護職員にとっては厳しい”しばり”があり、運営についての実践者の意見や、収支モデルを分析して考えても、「そんな拠点が出来たら理想なのは分かるけど、これほど大変な負担を強いられる内容で、実践する人にメリットはあるの?」と、素朴な疑問が飛び出すのも理解できます。実際に、小規模多機能型を実践する事業所で働いているメンバーは「確かにまだ前例が少なく、自分達で探さないと情報もあまり出ていない。運営が大変な面もあるけど、介護の専門職としては利用者の望むケアを行うことが出来て、やりがいはある。」と言っていました。
NPO同様、思いのある人が悲鳴をあげながら苦しくても自分のミッションを達成するために切り拓いていくものになってしまうのでしょうか。

またハード面では、いたわり住宅研究会で民家改修型の認知症対応のデイサービスを手掛けたOさんが、建築基準法にはまだ「老人ホーム」「デイサービス」「グループホーム」という用途基準がなく、少人数の利用でも「児童福祉施設」という特殊建築物の基準の適応となり、家庭的な民家の良さを残したくても、建築基準法上は様々な制限を受けてしまうため、まだ現状に対応できていない点や、関係する建築指導課などがまだ知識がなくて、行政としても対応しきれていない問題点など、経験からの意見を出していただき、改めて何よりも取り払えない大きな壁だなと感じました。
制度や交付金を利用する以上、行政とのやりとりが必要ですが、国保指導課、介護保険課、建築指導課と・・・まったく違う課が関係しているのにお決まりのタテ割で情報が分断されているので、まずはそこを何とかつないで欲しい。各課がプロジェクトを組んで横のつながりを持たせることは出来ないか、という要望はどんなケースでもよく言われていることですが・・・確かに各課のたらいまわし現象は、いつも労力を奪われる大きな問題です。
私は行政ばかりに望んでも、今までも変えられなかったし、そこをNPOがつなぐというのもひとつの役割だと思うのですが、参加者からは「いや、まずは行政の中で対処できる取り組みをしてもらわなければ!」という声が出ていました。

確かにまだまだこの制度には問題点はあるけれど、否定からは何も始まらない。使わなければそれさえ無くなってしまうかもしれない。制度は動き始めてしまったのだから、皆でアイディアを出し合って、改善していくしかない。
少なくとも、その必要性を感じてこうした場を設けることが出来て、意見を出し合うことが出来た時間は、お互いにとって有意義だったと感じています。
じゃぁどうすれば使いやすくなるのか、何が必要なのか、その方法は??
「これから一緒につくっていきましょう!」
また第2回、第3回とこうした場を設けましょうと約束を交わして、この日の勉強会は終了しました。
協働とまでは行きませんが、ともに成長していきながら取り組んでいきたいと思っています。

| コメント (0) | トラックバック (1)

2007/06/16

INAXでの定例勉強会。

Teirei5NPO法人福祉住環境ネットワークこうち(愛称:ふくねこ)では、毎月第2月曜の夜に定例勉強会を開催しています。建築、設備、福祉用具などの商品も日々進化していくので、アンテナを張って時々は自分の中にある情報を更新していかなければ、当事者の方から相談があっても、提案に生かせない。
そこで今回は、INAXでお世話になっている武田さんにお願いして、会社としての取り組みと商品の紹介・体験の勉強会を開催することができた。
株式会社INAX 総合技術研究所 サステナブルデザイン研究室(リサイクルやUDに配慮した商品開発、研究に取り組んでいる)の杉本さんが、なんと!この勉強会のために愛知県から講師としてお越しくださいました。
よく言われることですが、講義の中では全国平均に対しての高知の高齢化の現状、2005年のデータで高齢化率は全国平均が20.1%、高知県は25.9%(全国第3位)などのデータ報告と、社会背景として高齢者、障害者施策の流れを、2006年新バリアフリー法施行に至るまで説明していただき、その中でINAXとしてどういう取り組みをしてこられたかをお話していただきました。
INAXユニバーサルデザイン指針として、分かりやすい情報、操作や動作がしやすいこと、使用方法を間違えても支障がないこと(エラーへの寛容)、身体機能が低下しても使用・メンテナンスしやすいこと、身体機能が低下しても補助手段があること、そして、デザイン性もよく、満足感を感じられること、自分の欲しいものが選べる事、価格妥当性があることなどに配慮し、商品の改良に取り組んでいることなどをお話していただきました。

何気なく使っている商品にも、こうしたメーカーの方々が、日々ユーザーからのニーズ収集、調査、研究、そして商品開発に努力している背景があるのです。感謝!
しかし、最近は選択肢が増えて、1つの商品でも、選択できる機能やオプションが多々あって、一度説明を聞いただけでは理解できないくらいの情報量。選ぶ時間も楽しいけれど、商品を購入する人ひとりひとりの状況に応じて、その選択肢を選んだときのメリット、デメリットを分かりやすく説明していただけることも大切だと感じました。

座学の講義のあとは、ショールーム内を見学、体験の時間を設けました。
Teirei6Teirei7Teirei8ライフスタイルの変化や、子供からお年寄りまでそれぞれの家族が使いやすい形に、膝入れスペース確保のために引き出し部分が格納できたり、収納部が踏み台として使える洗面化粧台。そして、これは主婦の視点で便利!と好評だったのが、掃除しにくい便器とウォシュレットの機能部が電動、または手動でリフトアップして、簡単に掃除ができるのです。そしてINAXのユニバーサルデザイン商品では代表的な、立ち座りが困難な方のための電動で便座が昇降する「おしリフト

皆で体験して、あれやこれやと意見も言わせていただき、しっかり貴重な体験を通して勉強させていただきました。新商品には洗面化粧台や便器にも、音楽が流れたり(商品によっては洗浄便座部分にSDカードを差し込めて、好きな音楽をかけられる!)光でライトアップされたりと、水まわりが癒しの空間であって欲しいというニーズも大きいのかなぁと感じました。INAXの皆さん。ありがとうございました!!

| コメント (0) | トラックバック (0)

徳島タウンミーティング。

2007tokushima16月10日(日)徳島にて、『ディスカッションフォーラム~協働のカタチとミライ~豊中市の場合・徳島市の場合』と題して、NPO法人阿波グローカルネットの主催でタウンミーティングが開催され、高知のメンバー3名で参加してきました。
行政とNPOの協働について、大阪府豊中市と、徳島県徳島市のそれぞれの取り組みについての発表があり、そのあとフランクディスカッションという形式で自由な意見交換が行われていました。
豊中市からは、NPOの立場として私の師匠でもあるNPO法人ゆにばっぷの芳村幸司氏と辻元寿氏、行政の立場として高知にもお越しいただいて貴重なお話を聞かせていただいたこともある豊中市政策企画部部長の田中逸郎氏、そして豊中市市民活動課の本荘泰司氏がゲストスピーカーとして来られていました。
尊敬する偉大な先輩方なのですが、気さくに声をかけてくださり、2年前に皆さんが関わられている豊中まつりに参加させていただいたことを懐かしく思い出しました(^^)

豊中市では、市民公益活動団体と市が協働で取り組む提案を募集して市民と行政がともに豊中市をより良いまちにしていこうと平成16年度から協働事業提案制度を実施しています。

1.募集説明会
2.提案
3.関係課との事前意見交換・提案内容の修正
4.公開プレゼンテーション
5.決定
6.成案化検討
7.成案化事業の実施

という流れで成案化された事業は、来年度4月から実施になるそうです。
3.の関係課との事前意見交換・提案内容の修正は、事業開始当初はなかったそうですが、思いを持って”自分達の団体だけで頑張るよりも、市と組んだ方が充実した事業ができる”と企画を提案した団体と、それに関係する課とのやりとりが事前にない場合、せっかくいい企画でも成案化が決定した後に、関係課が「知らなかった、対応できない」ということになると無駄になってしまうので、決定審査前にそうした期間を設けたそうです。
そして、公開プレゼンテーションでは、提案団体が提案内容を説明し、その事業の関係課が提案内容に関わる地域課題や計画・施策について説明した上で、市民公益活動推進委員会が提案団体と関係課に質問をする形式になっています。ここでは「絶対に否定はしない、どうすればその提案がうまくいくかを検討する」という方向で話し合うことが、(暗黙の?)ルールとされているとのこと。
その方向性を共有できるだけでも素晴らしい!と、感激して聞き入っていました。

問題点として、単年度で処理できる事業、行政でできる範囲を守れる内容になりがちな面があったり、そうした協働事業の先進的な事例のある豊中市でもいいことだと分かっていても体外的に公平性・平等性を保つために認められない、実現できないなど、行政の壁は今でもある、という話もありました。

いいNPOとは、どんなNPOなのか?役人が選別するNPOがいいNPOなのか?
本来はサービス利用者、市民が決めるべきで、そうした事業の成果発表会は公開の場で市民に開かれた場で評価し、それをもとに制度を変えていくことが市民にとってよりよい事業を実現していくためには必要。
行政と市民が、サービスを提供する側と受ける側、という立場ではなく、NPOは行政とは違う公共サービスを供給することができる主体だから協働する意義があり、NPOと行政がそれぞれの主体性を発揮しあい、お互いが公共課題を共有して、win-winの関係を築いて解決していかなければ、いつまでも「行政はNPOを支援し、NPOは行政事業に協力する」というスタイルから脱することができない。

・・・高知の現状を思えば、身に染みる痛いお言葉・・・(--;

続いて徳島からの報告。徳島市のスピーカーは、主催のNPO法人阿波グローカルネット代表理事の本田圭一氏、そして行政の立場から徳島市市民協働課主事の只安敬子氏。
徳島市協働提案事業支援制度」初年度を担当した、徳島市協働課主事の方がスピーカーのお一人として登壇。初年度ということもあり、制度の失敗点も認めながら、今後の改善に向けての姿勢を見せてくださった。事前に関係課との打ち合わせなしに選考委員の評価で当選。決定してから、担当課と打ち合わせの段階で決裂、中止になる場合もあり、その場合は次点の団体が繰り上げになるという流れになってしまったそう。でもそれでは結局、審査は無意味で、最終的には担当課に決定権があることになってしまう!
これではいけないということで、事前に団体の紹介や活動内容、提案のあった事業の内容などを担当課に持ち込んで、意見交換をしてもらうように改善していっているとのことでした。

その後、高知での委託事業を通しての行政との関係やその効果について意見を求められ、今年で2年目となった高知市からの住宅改造アドバイザーの委託事業について、簡単に報告をさせていただいた。
高知でこうしたディスカッションの場を設けたら、はたして同じようにNPOと行政の担当課の職員がスピーカーとして壇上に並び、お互いの失敗点や欠点などを正直に話し合い、これからどう改善していけばいいかという話し合いが、公開の場で実現出来るだろうか?・・・と考えると、その壁は厚いように感じる。

あくまで目的はいいサービスを提供する事であり、協働はひとつの手段。
行政の構造を変えて行きたいための手段として、市民公益活動、みんなで支える作業がある。
最後に”協働のコツとは、もともと違う価値観と認識すること。相手の価値観を否定しないこと”という言葉で、タウンミーティングは締めくくられた。

まだまだ高知での現状を思えば、壊して切り拓いていかなければいけない壁の多さにため息が出そうになるけれど・・・。
否定からは何も生まれない。今は現状の中で実績を積んで、自分達の姿勢を行政、市民の方にも見てもらい、信頼を勝ち得ていく時期なのかもしれない。あせらずにNPOとしてのミッションを見失わずに頑張っていこう。

| コメント (0) | トラックバック (1)

2007/06/04

第6回高知福祉機器展!

気がつけば6月・・・なんて早い!(@_@)
今年も第6回高知福祉機器展の開催が近づいてきました!
NPO法人福祉住環境ネットワークこうち(愛称:ふくねこ)のHPに詳細をアップしましたのでご覧下さい。
http://fukuneko-k.com

Kikitenpamfomote_1Kikitenpamfnaka1_1Kikitenpamfnaka2_1Kikitenpamfura_1
 
 
 
 
 
 
 
 
第6回高知福祉機器展 バリアフリーフェスティバル
《主 催》生き活きサポートセンター うぇるぱ高知

《日 時》2007年6月22日(金)~24日(日)
          6月22日(金) 13:00~20:00
          6月23日(土) 10:00~18:00
          6月24日(日) 10:00~16:00

《会 場》(財)ふくし交流プラザ (高知市朝倉戊375-1)

《お問合せ・お申込先》主催事務局:TEL/FAX088-832-0766

《ブログから機器展についての情報を発信されています!》
「生き活きサポートセンター うぇるぱ高知」ブログ
http://welpa.cocolog-nifty.com/welpa/

今回から、総合相談コーナーが設置されて、その人の生活全体について専門職がアドバイスできるように、各ブースが連携しながら、対応する仕組みになっています。
例えば「車いすを探してる」というニーズで来られても、その方のお話を伺ってそれ以外にも生活を改善するために
必要なものがあれば「自助具」や「住宅改修」なども展示を見て、試していただいて、トータル的に提案できるようにと、考えられています。

私たち、NPO法人福祉住環境ネットワークこうちは、会場内で活動紹介や相談コーナーを設置させていただいています。他のブースや総合相談コーナーと連携しながら、誰もが安心して暮らせる住環境の提案をしていきたいと考えています。
住宅改修ブースの企画・展示内容についても引き続き、参加・協力しています。ぜひ、会場にお越し下さい。

また、有料セミナー以外にも、会場の展示を利用したオープンセミナーも企画されています。
徳島の阿波グローカルネットの本田さんにも講師をお願いしています。

***
日時:6月24日(日)14:00~15:00
会場:研修室D
テーマ:転ばぬ先の住宅改修
講師:NPO法人阿波グローカルネット 代表理事 本田圭一氏
対象者:民生員、町内会役員、一般の方
料金:無料
内容:お体が悪くなったり、転倒して骨折してしまう前に、
「手すり1本」が、住みなれた家で安心して暮らし続けることに
つながります。予防的な視点での住宅改修や暮らしの中での
工夫についてお話します。住宅改修で不安なこと、お困りの点
についてもお答えしますのでお気軽にご参加ください。
***

そのほかにも、子供から大人まで楽しめるイベントがもりだくさんです!
ぜひ、会場に足をお運び下さい。私も会場におりま~す!(^^)

| コメント (0) | トラックバック (0)

本当の幸せって?

以前日記にも書いたMさんの改造プランについて、本人と介護担当者と私とで三者会議を行った。
Mさんは確かに、どんどん症状が進行し、自分で動作できることも少なくなってきていた。
それでも出来る限り自分で出来る事はやりたいという意欲をお持ちだった。
だから、わざわざ電気店まで行って試してみたのだったけれど・・・

日頃、Mさんの生活をサポートしている介護担当者がひとこと。
「お金をかけて洗濯機を買っても、半年も自分出来る時間はないでしょ?どうせ、私たちがやることになるのに、そんなの無駄でしょう?」
日頃の付き合いや信頼関係もあるのかもしれない。
その人なりに無駄なお金を使わせまいと、Mさんのためを思って善意で言った言葉かもしれないけれど・・・

「すぐにもっと悪くなるから」
「自分で出来ないのに」

そんな言葉を何度も本人の前で口にするのを聞いて、たまらず私は言葉をはさんだ。
「ちょっと待ってください。私は今までいろんな方の改修をさせていただいたけど、少しの時間でも自分で出来ることがその人の自信になったり生きる意欲になるのなら、そこにお金をかけることが無駄かどうかは、ご本人が判断することじゃないでしょうか?例えばたった1日しか使えなかったとしても、自分で出来てよかったと納得できるなら、意味があるのかもしれませんよ。」

私のその言葉を聞いて、介護担当の方も「Izumiさんが言うように、決めるのはMさんだから、あなたが決めていいのよ!」とフォローしてくれたけど、Mさんは一言。

「やっぱり・・・洗濯機は・・・諦める」

そう言ったまま、その意見がくつがえることはなかった。いずれ自分で出来なくなった時に、お世話になる介護担当者に気を遣っての言葉だという事は、痛いほど分かった。

「半年前に出来たことが・・・今はもう出来なくなった。」

寂しそうに最後にそう言った。
でも私はそれ以上、言いたい言葉をぐっと堪えて何も言えなかった。実際に毎日の生活の中で自分が助けてあげられるわけではないのに、それ以上口をはさむことは、かえってMさんと介護担当者の関係を悪化させることになる。

なんだかとても寂しい、悲しい気持ちでその場をあとにした。

例えば手すりひとつにしても、今は一人でなんとか手すりをつかまって動作できているけれど、すぐに介助がなければ便器への乗りうつりが出来なくなるのだから、手すりなんか無駄だ、必要ないと言ってしまえば、それはそれで正論かもしれない。
でも、少しでも出来ることがあるうちは、出来るだけ自分でやってみたい・・・
そんなMさんのお気持ちを考えると、自分で使えるうちは安全につかまれる手すりがある、介助が必要でも1つの動作でも自分の力で動くことができるだけでも、生きる意欲や自信につながるのではないかと思った。
まだまだ自分の立場で出来ることで、提案できる事はいくらでもあるはず。それを見つける事に気持ちを注ごう。そしてまた、Mさんにまた笑顔になってもらおう(^^)

| コメント (1) | トラックバック (0)

« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »