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2007/07/24

凛として・・・

今日も朝から慌しい一日。
パニックになりそうな頭の中を整理して、リストに書き出して急ぎの用件から1つずつ片付けていく。
走り回って夕方には電池が切れる。ちっちゃい生き物だから燃費が悪い(笑)
・・・体力つけなくっちゃ(>_<)

朝いちばんの現場は、約3週間かかって、障害を持つご本人と一緒に答えを見つけながら仕上げていった改修工事の現場。ご本人が使いやすい高さを相談して作った棚に、希望通りのライトグリーンのロールカーテンを設置して終了。
ただ、体のためや使い勝手がよくなるための改修工事ではなくて、白地にブルーの模様が入った壁のクロスも、前述のロールカーテンも、仕上がりを見て笑顔で「やったぁ!」と喜んでくれた。その表情は60代の男性だけど、まるで少年のようでした(^^)
その笑顔を見て、私も心でガッツポーズをとる瞬間(笑)

こんなに手間がかかって、いろんな立場の人との関係調整が必要で、体力もいる仕事・・・時々限界を感じて辞めたくなることもあるけど・・・その笑顔を見たら、ついまた頑張ろう!と、思ってしまう(^^;


そういえば先日、感動的なシーンに出会った。
10年も空き家にしていた古い家を改修して、老後にそこで暮らしたいというご夫婦からお仕事の依頼をいただいた。家の中は床板が傷んでいたり、お風呂など水周りはもちろん、一部壁が崩れている場所もあったりと、かなりな手直しが必要な様子(^^;
外へ出て、家の周りを見に行った時、
「ん?これは何?どこから生えてるの?」
一瞬みんな不思議そうな顔をして、考え込む。
Toi
 
 
 
 
 
 
 
コンクリートから、まるで花瓶のように器が見えて、そこから緑の枝がすっと伸びている。どうも排水のために雨どいをコンクリートに埋め込んで、排水溝へ配管を通していたらしく、長く使われていなかった金属の雨どいが、地上から10cmくらいのところで朽ちてとれてしまって水が溜まったところに、植物の種が飛んできて芽を出したらしい。
それがちょうど花瓶にきちんと生けてあるように見えて、なんとも凛として美しい。
仕事を忘れて、みんなで感心してしまった。

そんな状況の中で息づいている逞しい生命力と、堂々とした美しい姿に、パワーをもらった気がした。「お前も頑張れよ!」って励まされてるみたいだった。

ただ受け止めてくれる・・・そんな包容力が、自然の命にはあるのかもしれない。
また明日も笑顔で頑張ろう。そう思えた(^^)

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2007/07/16

花束と。書類の山と・・・。


15日の朝。
昨日の台風が過ぎて嘘のような晴れ空だったけれど・・・。

私のライフサイクルは、もうすぐ台風がくるよ、くるよ、くるよ!!
・・・と、ざわめきたっている状態。


営業をしなくても、口コミで「貴方なら親身になっていい仕事をしてくれるから」と仕事の依頼をいただくのは幸せなこと。
今月末からやっと各所との調整が整い、大規模な改造工事の現場が2つ動き出す。
生活の中で、自分で出来なかったことが少しでも広がること。
笑顔をひとつでも増やすこと。
そんな繰り返しで、また明日もあさっても「Izumiさん、お風呂を掃除していて転んで9時間も浴槽から出られなくて、とても怖い思いをした人がいるの、なんとか解決してあげて!」「病院から退院して車椅子生活になった人が自宅に帰るんだけど部屋が2階にあるの、経済的に余裕がないけどどうしたらいい?」
・・・そんな依頼に、走る毎日!

そして今から恐ろしいのは、某専門学校での講師の仕事が平日の午前中3時限、8月から10月までの約3ヶ月ずーっと入っていること。昨年からの依頼だけど、なんで引き受けちゃったんだとちょっと後悔(苦笑)これが通常の仕事もしながらなので意外とハードで、昨年もこの時期は自然に3kg痩せました(さらに苦笑)

「物事は、忙しい人に頼め」・・・という言葉があるらしい。
走っている私には、いろんなところから声がかかる。それを、今すぐに自分がやるべきことと、誰かに振ったほうがいいことと、時間をかけて長期的に関わっていくことと、あくまでサポートに徹しておくことと・・・自分の中で、コントロールしているつもりが、気がつけば優先順位がぐちゃぐちゃになって動いていることも多々ある(>_<)

自分に甘いから、ぐちゃぐちゃになって走るハメになるんだと常々反省していたけど・・・結局は人が好きで、その思いが通い合える場所には優先順位が狂っても、気持ちやパワーを注ぎたくなるんだという、自分の性分を逆に大切にしようと思えるようになった。
だって、それが自分だから仕方ない(^^)

ただ、大切なものを守るためには、余分なものを削らなければいけないこともある。実際のウエイトももちろんだけど(^^;・・・心も、人間関係も、仕事も、そのほかも・・・ダイエットが必要な時期はあるのかも。

もう疲れて歩けないと思っても、足を前に一歩踏み出すことはできる。その連続で、あと一歩。また一歩。
気がつけば、そこに成長した自分がいる。

余分なものをそぎ落として、あと一歩が踏み出せる強さを持とうと
改めて自分に語りかけた・・・36回目の記念日(14日)でした。
メッセージと贈り物をいただいた皆さん。ありがとうございました!心で”がんばれよ”とパワーを送ってくれている方も・・・もちろんありがとう♪♪

今日も笑顔で、突っ走ります!(^^)


<おまけ画像>
Sutaba7月13日オープンのスターバックス高知1号店。初日の25時閉店数分前に突撃!近所なので、仕事の打ち合わせ場所に使おうっと(笑)
 
 
 
 
 
Happyプレゼントにいただいた花束と、これから片付ける仕事の書類の山(笑)依頼1件ごとにクリアファイルに入れています。山積みだぁ!奥に見えるのは、河村武明さんのイラスト入りカレンダーと、2003年10月に高知新聞に紙面の3分の2くらいの大きさで掲載していただいた自分の記事です。(一応、事務所なのでPRにね(^^;)

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2007/07/14

21日に延期です・・・!

なんてタイミングでしょう・・・
ちょうどラストスパートをかけて宣伝しようとしていた矢先、降って沸いたように台風4号が発生!

前回知らせした、堀内佳さんの牧野植物園でのコンサートを「にじいろ佳倶楽部」の仲間で、なんとか開催に向けて調整してきましたが、14日(土)開催予定の牧野植物園でのコンサートは、台風のため1週間後の21日(土)に延期になりました。ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんm(__)m
※コンサートの詳細は「にじいろ佳倶楽部」HPに掲載しています。

現在、購入済みのチケットは、21日も有効ですのでそのままお持ちください。なお、お問合せと払い戻しを希望される方は、事務局(TEL088-845-3667)までご連絡下さい。

昨日は各所への変更連絡や問い合わせへの対応に追われましたが、その中でも「台風でも行きたいからチケットを買いたい」とか、「昨年美術館で聴いて良かったから、今年もぜひ行きたい」「延期で日付が変わってもなんとか調整してぜひ行きたい」という思いに触れて、21日はぜったいいいコンサートにしよう!と改めてパワーをいただきました。
佳さんご自身も「1週間先に、延期になったことをプラス思考で考えたい。今までとは違うシチュエーションの中でのコンサートに向けて自分なりにプログラムが出来ていたけど、それをよりこの1週間で練ることが出来る。」と前向きに考えて下さっています。

今回、はじめて「にじいろ佳倶楽部」主催で実現したコンサート・・・この1週間をいただいた事に感謝して、21日は最高のコンサートにしたいと思っていますので、皆さん。ぜひもう一度予定を調整していただいて21日にぜひ、牧野植物園にお越しくださいね!!(^0^)♪

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2007/07/09

マキノで待ってるよ!!

この週末は、室戸市で開催された「地域密着型福祉全国実践セミナーin室戸」に参加してきました。全国の地域福祉に関わる著名な方々と熱く語り合い、名刺もトランプのように(?)たくさん交換し、嬉しい出会い・再会もあって、充実した2日間でした。
セミナーの詳細はこちらです。また後日、内容についてはご報告するとして・・・

・・・さて!!ついに5日後に迫ってきました!
今日は、堀内佳の音楽活動を応援する「にじいろ佳倶楽部」の事務局として・・・皆さんにお知らせです。 7月14日(土)に、堀内佳さんのコンサートが高知県立牧野植物園で開催されます!皆さん、ぜひ来てね!!(^^)

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♪タイトル♪ 「草花たちとの共演~やさしい夏を迎えたくて~」
♪日時♪7月14日(土)開場18:00 開演18:30(終了20:30)
♪会場♪ 高知県立牧野植物園 展示館階段広場
♪入場料♪ (前売)一般2,000円 学生・障害者1,000円
        (当日)一般2,500円 学生・障害者1,500円
♪チケット取扱所♪ 高新プレイガイド 高知市文化プラザかるぽーと DUKE(帯屋町) 楽器堂本店・イオン店など市内主要楽器店 音の広場「カプリース」(高知市比島) 「にじいろ佳倶楽部」事務局(高知市薊野西町)など・・・
♪主催・お問合せ先♪ 「にじいろ佳倶楽部」事務局 TEL:088-845-3667

※コンサートの詳細は「にじいろ佳倶楽部」ホームページにアップしていますので、ご覧ください。

Jyunro14来年の4月で50周年を迎える、高知県民に愛され続けている場所、牧野植物園では、ただ植物を見るだけではなく、その建築(内藤廣設計)も素晴らしく、居心地のいい場所になっています。
雨続きのお天気だけど、雨の植物園も空気が冷たく澄み渡っていて、緑の香りがやわらかくて、深呼吸したくなるくらい素敵な雰囲気でしたよ。 館内はバリアフリーになっていて、会場まではずっと屋根もあるので、安心です。当日は分かりやすい案内看板も設置します。はじめての方や、しばらく行ってなくて道が心配・・・という方のために、五台山からのルートを画像でご紹介します

やさしい雰囲気の空間で、堀内佳さんの歌声が素敵に響き渡るはず・・・皆さん、ぜひお聴きのがしなく♪前売り券、当日券もあります。ご希望の方は「にじいろ佳倶楽部」事務局(TEL088-845-3667)にお電話いただければ、チケットをお取りしておきますので、14日はぜひ牧野植物園へ・・・会場でお待ちしていますね!(^^)

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2007/07/08

つなぐという役割。


「Izumiさんは、何をやりたいのか分からない。」


数年前、走り回っている私に周りがそう言っていた。


認められないことも、否定されることも、私はただ目の前の必要なことに真剣に向き合っているだけで、それがなぜか分からなくて、苦しんだ時期があった。

「建築士なら、大きくて立派な建物を建てた経験がなければ価値はない」とか、障害者や高齢者のニーズに応えて奔走することも「それは建築士がやる仕事ではない」と、信頼していた仲間から、その真意も確かめずに排除されたこともあった。

そうした言葉に奮起して1級建築士を取得したという仲間もいるけれど、私はあえて、その中途半端な存在と否定される役割の大切さを伝え続けたくて、不器用ながらも特別な肩書きの鎧で身を守ることもせずに、ストレートな想いでただ走り続けてきた。

ここ数日も相談が増えている。
「身内が障害を持っていて、新築を検討していて知り合いの建築士に相談したら、図面を書いただけで80万円を請求されたけど、払うべきなの?」
「住宅に設置するエレベーターと段差解消機の違いは?安くて済む方法はあるの?」
「スロープを取り付けたいけど、どんな方法が適切なの?試せる方法はあるの?」
「障害者施設でつくった商品を広めたいけど、協力して欲しい。」
「ある工務店からリフォームのために市の助成制度を使いたいと連絡があったけど、書類の不備があったり、高額な見積り内容で困っている。」
「進行性の難病で、半年後にどんな状態か分からないけれど、今から先にどういった住宅改造が必要か、アドバイスが欲しい」
などなど・・・相談者も専門職や行政担当者や、当事者の家族など、幅広いところから相談があり、そのすべてに対して応えていくには、1つの専門性だけでは解決できない。

ますますそうした”狭間”の部分を解決する役割の必要性を感じている。

それなのに、その必要性を重視している人は少ないように思える。結局、まだまだ”狭間”を漂う中途半端な位置づけなんだなぁ~・・・つくづくその難しさを痛感する。
まだ道が確立されていなくて「パイオニアですね!」なんて持ち上げて言ってくださることもあるけど、つなぐことに終始すれば自分の専門性が薄れて、他の専門職からはアウトサイダーな扱いを受けたりする(苦笑)
でも・・・実際にはそんな私に相談が増えてきているのはなぜだろう?

例えば、普段の日常の中でも、いろんな場面で自分が本当に困っていることを誰に聞けばいいか、どこに行けば解決するのか分からないことがよくある。

そんな時に必要な情報につないでくれたり、全体を見て適切なアドバイスをくれる存在がいたら、すごく助かるけれど、最終的にはつないだ先で解決してくれたところの評価はされるけど、つなぐこと自体の大切さって、スルーされてあまり感じてもらえないことが多い。

最終的に、困りごとを抱えていた人が解決して笑顔になってくれるなら、黒子になることは構わないのだけど、そんな見落としがちな役割の大切さを、ある意味まだ確立されていない役割をひとつの専門性として認めてもらえるように、地道に発信していかなきゃいけないんだなぁと、まだまだ時間はかかるなぁと改めて思ったりした。

あー・・・なんか、書いていてまわりくどい(>_<)
要するに、あぜ道も踏みならしているうちに皆が通れる道になる!

私の専門は「つなぎ役」です。「歩くよろず相談所」と呼んでください(笑)

・・・と、自信を持って言い続けようと企んでいるこの頃です。

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