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2007/09/19

ちゃんと伝えよう。

先日、住宅改造を終えたばかりだったお宅のおばあさんが亡くなった。

足腰が不自由になってから、お風呂に入るのが大好きなのに、浴槽が深くて入りにくいということで、廊下から脱衣室、そして浴室までの段差をなくす大掛かりな改造工事だった。
心臓疾患もあったので、急に寒いところから熱いお湯に入る温度差が心臓に負担にならないようにユニットバスへの改造を提案させていただいた。

お風呂に入れる日を心待ちにしてくださっていて、ようやく2,3回入ることが出来て「楽に入れて、気持ちが良かった」と喜んでくださっていたところだった。
病状が悪化してきていて、もうあまり長くは自宅で過ごせないとは伺っていたけれど、先週辺りから急に体調を崩されたとのことだった。

住宅改造の際にもお世話になった息子さんご夫婦は、「少しの間しか使えなかったけど、お風呂に気持ちよく入れて本当に喜んでいました。ありがとうございました。」
と、何度もお礼を言ってくださいました。

たった数回しか入れなかったけれど、その人にとって意味があったのなら、お金をかけてでも不便な状況を改善してあげたいと思うのか、どうせ先は短いのだからもったいないと思うのか・・・
それぞれのご家庭の環境や価値観や事情が違うので、何が正しいとか押し付けることは出来ないけど、何よりご本人が喜んでくださったこと、それにご家族が納得してくださっていることが、幸せな出会いをいただいたなぁと思えた。

忙しい中でついつい言葉ひとつ、電話1本するだけで、ちゃんと誤解なく伝えることが出来たり、信頼関係をつないでいけるのに・・・そんな大切なことが時々おろそかになってしまうこともある。

今回のように、不幸な出来事やアクシデントがあった時も、ちゃんとつないでいけば逆にそんな時ほど信頼関係が深まる機会につながったりする。

どんなに忙しくても、余裕を失っている時でも
ちゃんと伝えよう。
ちゃんとつないでいこう。

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