思い出のかけら。
「大好きだった場所だから・・・思い出に取っておいてね!」
昭和59年当時には高知市内に51件あった銭湯が、今は10件だけ。
NPOふくねこが改修プラン・コーティネートの依頼を受けて、
高知市内の銭湯のバリアフリー改修に関わらせていただいてから
今週で7件目の改修が終了する。
幼い頃に家族で行ったことも。
学生時代に通った人も。
その場で出会う人たちとの会話を楽しみにしている常連さんも。
それぞれに銭湯の思い出がある。
改修工事にあたって、滑りやすい古いタイルは
滑り止め加工の新しいタイルに変更される。
段差の高いところには、手すりが。
古くなって開閉が重たい扉は、段差の少ない軽いものに。
若い人も高齢の人も、みんなが使い易くするための改修工事。
でも・・・通いなれた人には、思い出が消えていく工事。
「あの銭湯のタイル模様、好きだったんだよねぇ。
壊してしまうなら、取っておいてくれる?」
朝イチで工事の現場に向かう。
手早く作業を進める大工のおっちゃん達にとっては、ただの廃棄ゴミ。
捨てられる前に慌てて拾う!・・・間に合った!(^^;
誰かにとって価値の無いものでも
誰かにとっては”思い出のかけら”
慌しくて気持ちに余裕のない時でも
誰かのそんな気持ちをちゃんとキャッチできる人でありたい。
画像は、潮湯(潮新町)の浴槽内のタイル。
こんなモザイクタイルはもう廃盤になっていて同じものはありません。
きれいでしょ?(^^)
◆ちなみに高知の銭湯のブログ「FLOG -高知の銭湯-」はこちらです。
http://yumore.seesaa.net/
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コメント
「潮湯のタイルが欲しい」なんてワガママ娘のために、
朝一で出掛けてくださっていたなんて・・・!
ありがとうございます。
いただいたタイルは、白い箱の中にコラージュして
大事に保存したいと思っています。
潮湯の大事な記憶の一部をいただいたようで、
本当に嬉しく思います。
ありがとうございました。
投稿: kimi | 2008/07/01 13:43