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2008/12/27

幸せな出会いの連鎖(その1)

 

たくさんの出会いをいただいた、安芸の旅から戻ってきました。

・・・ということで、改めて今回の旅での出会いを振り返ってご紹介します

安芸市内に入って、う~みさんがまず紹介してくれたのは、「そらいろの工房」代表の小松正恵さん。小松さんの長男「慶くん」は自閉症です。でも、毎日の生活も仕事もそしてスポーツも!頑張っているそうで、少しだけ挨拶させていただいた時の表情はとっても生き生きとしていました。
小松さんは障害を持つ子どもたちが、学校を卒業した後も生き生きと過ごせる環境をつくろうと、様々な活動をされているそうです。とってもアクティブで明るく、交友関係も広くお持ちの魅力的な方でした。
なんと、先日紹介したOpen Heartの宇賀さんともお友達!そしていつも私もお世話になっている、美味しい自家焙煎珈琲を届けてくださるjuncoffeeさんと親戚!と聞いてビックリ!
やっぱりどこかでつながっていますね~

 

そんな小松さんが紹介してくださったのが、近藤秀夫さん樋口恵子さんご夫妻でした。

脊髄損傷で車椅子生活の近藤さん。そして樋口さんも肺機能に障害をお持ちで、お二人は若い頃、高知若草養護学校小鹿園分校で出会ったそうです。とっても仲良しの素適なご夫婦です
昨年、安芸市の内原野団地に新築された、バリアフリーという言葉以上に暮らしやすさの工夫満載、かつ県内で初めて太陽光を利用した省エネ住宅「ハイブリッドソーラーハウス」を見学させていただきました。居心地のいい素適な空間である自慢のご自宅について、そしてお二人の活動についてお話を伺わせていただきました。

すべてはお伝えしきれませんが・・・高知に住む福祉住環境コーディネーターとして、このお二人を知らなかったなんてと思うくらいに、ご自宅の随所にある工夫も、センスの光るオブジェも素晴らしかったし、さらにお二人ともとってもアクティブで様々な場面でご活躍で、広いネットワークをお持ちでした。あまり長居をしては申し訳ない・・・と思いつつ、次から次へと興味深いお話をしてくださり、またいくつも質問させていただいて、気がつけば3時間以上も居座ってしまっていました

Aki4Aki5_2ひとつだけ画像でご紹介させていただきます。

駐車場スペースから1階、2階への移動のための昇降装置ストレーター。通常はエレベーターを設置することが多いですが、費用やメンテナンスの問題もあり、こうした昇降装置が普及できると便利ですね。障害の状態によっては不向きな方もいらっしゃるかもしれませんが、安全装置もついています。ストレーターに乗って、2階の方を見上げた画像がこちら。移動の道中も楽しめるように楽しい飾り付けがされています。

 

NPOふくねこにも頸髄損傷のメンバーが2名います。ぜひメンバーにも見せたい!そして私が感じた気付きを実感して欲しい!と思い、厚かましいお願いとは思いながら「来年また、うちのNPOのメンバーで見学させていただいても構いませんか!?」とお伝えしていました。
近藤さんは「いいですよ!」と笑顔で応えてくださいました。やはり県内外、または海外からも見学に来られるそうで、そうした要望があれば出来るだけ対応するようにされているとのこと。発信することの大切さを理解してくださる方がいらっしゃるということは、本当に嬉しいことです。ぜひ、またメンバーと一緒に会いにいかせていただきたいと思っています!

Aki3近藤さん、樋口さんご夫妻とこの日Izumiと一緒にお伺いしたみんなで記念撮影。(撮影はIzumi)

また次にお会いする約束もして、近藤さんの著書「車椅子ケースワーカーの7600日(出版:自治体研究社)」、樋口さんの著書「エンジョイ自立生活(出版:現代書館)」を購入して次の場所へ向かいました。

貴重な出会いをいただき本当に感謝です。つないでくださった小松さん、う~みさん。本当にありがとうございました!!

 

Aki2そうそう。ご自宅で見せていただいたもので印象深かったのは、車椅子に乗ったバービー人形。

調べてみると、1997年に発売されたこの人形の名前はベッキー。

ある障害を持つ少女が「なぜそこに障害を持つ友達がいないの?」と母親に質問したことから、製作しているマテル社にその意見を伝えて、商品化が実現したのだそうです。

人形遊びの世界の中に自分たちの姿を投影する子供たちにとって、そこは小さな社会。障害を持つ友達も当たり前に存在するということは、大切な教えにつながるんですね。

近藤さんが「アメリカだと、じゃあ視覚障害や他の障害を持っているバービー人形もつくってよ!という意見が出るんだよ。」とおっしゃっていました。日本だと「なんてものを作ったんだ!」とタブー視する意見が出るのでは・・・と感じたIzumiでした。

 

まだまだ幸せな出会いの連鎖は続きますが、長くなったので第1弾はこの辺で・・・!

つづく!!

 

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