タウンモビリティの実現に向けて(始まりからの経緯)
また久しぶりの更新となってしまいました。
笹岡はノンストップで目標の実現に向けて走り続けています(^^)
今回は今年実現したい目標である「タウンモビリティ」についてお伝えします。
昨年の12月に障害者週間の集いイベントとして、県社協主催で開催している「ひとまちふれあいフェスタin高知」の実行委員として参加させていただきました。
その時の様子はこちらにアップしています。
初回としては収穫もありましたし、実際に会場を訪れた障害者、高齢者の方はとても喜んでくださいました。
しかし、終ってみればいつも街に出て来慣れている障害者は参加していたけど、結局、移動手段がない、家に引きこもっている、出掛けられない方に参加してもらうところまで実現できませんでした。
次回の開催ではなんとかそこを改善したい!と考えている時に、福祉住環境ネットワーク会議の全国大会で、九州の高齢者快適生活つくり研究会(愛称:こうれい研)の代表理事である吉永美佐子さんから、久留米市でのタウンモビリティの取り組みについてお伺いし、思わず「ぜひ見学に行かせてください!」と宣言。
さっそく翌1月に久留米市の六つ門商店街に見学に伺いました。
タウンモビリティとは?
障害を持っていても高齢になっても、妊婦さんや小さな子供さん連れの方でも、誰もが当たり前にまちで買い物ができたり、美味しいものを食べたり、オシャレをしたり、安心して利用できるために、まちの中にステーションを設置して車椅子やシルバーカー、ベビーカーの貸し出しを行なったり、まちの中を円滑に移動できるようにボランティアが付き添うなどのサポートを行なう取り組みです。
誰もが利用しやすいまちになれば、まちに人が賑わう。そうすれば中心商店街の売上もあがる!誰もが喜ぶシステムがタウンモビリティなのです(^^)
久留米市の六つ門商店街。一角にタウンモビリティステーションが設置されており、入口には貸し出し用の車椅子やシルバーカー、ベビーカーが並べてあります。建物は市が建設し、久留米市から運営委託を受けて、商店街会長が理事長となり運営のためのNPO法人を立ち上げて行なっているそうです。
ステーションの建物内です。バリアフリーになっており、点字ブロックも設置されています。福祉系の学生ボランティアが交代制で常駐しています。休憩できるテーブルと椅子があり、障害当事者の方とボランティアとの交流も生まれ楽しそうにおしゃべりしている様子が伺えました。利用者の希望で一角にカーテンで仕切れる授乳スペースを設けたそうです。
壁に貼られていた、久留米でのタウンモビリティの取り組みを取り上げた新聞記事。障害者、高齢者の外出支援が定着し、表彰されたのが2006年とのこと。現在活動をはじめて7年目とのことなので時間がかかるとは思いますが、高知も目指したいところです。
ステーション内のトイレ。みんなのトイレとして、まちを訪れた人が誰でも使えるトイレと、障害者用のトイレの2つがあります。車椅子の障害の方にも使えるように、介護用リフトが設置されていました。トイレ介助も出来るボランティアが常駐しているので介助もお願いできます。
最初に利用の登録手続きを行い、事前に予約すれば自宅まで送迎に来てくれます。車は社協のものを曜日限定して利用していました。疾患について、排泄についてなど詳しく聞き取り、安全に介助をするために必要な情報を得た上で取り組まれていました。そしてもう1枚は、まちで買い物をしている車椅子の女性です。これが当たり前の風景。
また、久留米の素晴らしい点は、タウンモビリティの実現の先の実現まで出来ていること。ステーションの裏側には、広場がありそこでもイベントなどが開催され、人が集える場が隣接してあります。
そして、ステーションに来られる高齢者の「自分達は勉強したくても、昔は学校に行けなかった」という声から発展して、中心商店街の中に市民大学が出来たのです!高齢者の方がまちに来る生きがいがまたひとつ増えた事になります。中国語講座で勉強して、実際に中国へ旅行に行こう!と活動の幅が広がることもあるそうです。
久留米での素晴らしい活動を目の当たりにして興奮気味に高知に戻り、「ひとまちふれあいフェスタin高知」の実行委員会の皆さんに、ぜひこれを高知でやりたい!と説明すると、皆さんから賛同をいただくことが出来ました。
そして今年の春から、高知でのはじめての試みへのチャレンジが始まりました!
(次の記事へ続きます♪)
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